重度のわきがだからデオドラントが効かない時は?
こんにちは
わきが体質の人でも、体質によってニオイの強さって変わってきますよね。
中でも、重度のわきがだからデオドラントが効かずに困っている人もいると思います。
デオドラントを使っていてもニオイが気になると、外に出るのってとても怖くなりますよね。
そういった人はもう手術をするしかないのでしょうか?
今日は重度のわきがでデオドラントが効かない人のわきが対策について考えていきましょう。
目次
重度のわきがって他の人と何が違うの?
わきが体質の人でも、軽度、中度、重度といった分類をしますよね。
わきが臭というのは、汗に含まれるたんぱく質や脂肪を菌が分解することによって生じます。
詳しく書くと、ニオイの原因物質は主に次の3つがあります。
生臭いニオイの原因は「3-メチル-3-スルファニルヘキサン-1-オール」
スパイシーなニオイの原因は「3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸」
古い雑巾のようなニオイは「3-メチル-2-ヘキセン酸」
汗には上のニオイの原因物質に「システイン」や「グルタミン酸」といったアミノ酸の1種がくっついた化合物が分泌されます。このニオイの原因物質を菌が分解すると臭気物質が発生します。
重度のわきが体質の人は普通の人や軽度の人に比べて、臭気物質の分泌量が多かったり、臭気物質が発生しやすい傾向にあります。
その理由は「汗をかく量が多い」、「臭気物質を分解する菌の量が多い」ことです。
汗の量が多い
汗をかく量が多ければ、ニオイの原因物質も多く分泌されることになりますよね。
重度のわきが体質の人は汗腺の数が多い・汗の量が多い・汗に含まれるニオイの原因物質の量が多いことが考えられます。
汗腺の量は生まれたときに決まってしまいますが、汗の量を減らす、汗に含まれるニオイの原因物質の量は制汗剤や、体質改善によって改善していくことができます。
臭気物質を分解する菌の量が多い
臭気物質を分解する菌の量が多かったり、活発だとわきが臭もしやすくなります。
わきが体質の人と、普通の人では肌表面にいる菌の種類や割合が違います。
わきが臭が強い人はコリネバクテリウムキセロシス(ジフテロイド菌)が多くなり、逆にわきが体質ではない人は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌という菌が肌にいる割合が多くなります。
菌の存在比は肌の状態だったり、デオドラントを塗る頻度だったり、生活習慣によって変わってきます。
→「汗をかいてデオドラントの塗り直してもわきが、脇の臭いが気になるときは?」
→「わきがにデオドラントの二度塗りや重ね塗りは効果あるの?」
重度のわきがにデオドラントは効かないの?
話を戻して、重度のわきが体質の人がなんでデオドラントが効かないのかというと、そんなことはありません。
ただ、人によってはデオドラントを使っても汗を抑えることができなかったり、菌の繁殖を抑えることができなかったりしてニオイが発生してしまうだけなんです。
だから重度でも全く効かないということはなく、使い方によってニオイを予防していることができます。
ですが、重度のわきが体質の人はニオイがしやすいので、デオドラントの使い方やデオドラント選びには気を付けないとわきが臭を抑えられないこともあります。
重度の人が実践したいデオドラントの使い方
重度のわきが体質の人はデオドラントの使い方も大切になってきます。
「朝出かける前に脇に塗る」、「ニオイがしてからデオドラントを塗る」という人も多いですが、こういった使い方はあまりよくありません。
デオドラントを塗るときは脇を清潔にしてから
常在菌は時間とともに増えていくので、デオドラントを塗る時にはできるだけ清潔にしてから塗ります。
デオドラントの塗る時は、まずはデオドラントシートやウェットティッシュ、濡れタオルなんかで優しくふき取って、汗を拭きとり清潔な状態にしてから塗るようにします。
デオドラントは出かける前だけじゃなくて朝と夜の2回
デオドラントを効果的に使うためには塗るタイミングも重要になってきます。
一般的な生活ではお風呂に入って寝て、朝起きて家を出る準備をしてデオドラントを塗って出勤するのではないでしょうか。
多くのデオドラントは朝塗って夜までOKみたいな宣伝も見かけますよね。
でも、重度の人は朝出かける前と夜寝る前の2回デオドラントを塗った方が、効果的にニオイを予防できます。
デオドラントには殺菌、制菌、制汗作用があります。常在菌は時間とともに増えていくので、体が清潔な状態になる、お風呂上がりに塗ることで、菌が繁殖しすぎることを防いでくれます。
そして、制汗効果は塗ってからしばらくたってから発揮されます。なので、朝出かける前に使うのではなく、夜寝る前に使っておくことで家を出かけてから日中にかく汗の量を減らすことできます。
ニオイが強い人はデオドラント選びも大切
重度のわきが体質の人は特にデオドラント選びが大切です。
デオドラントには主に制汗、殺菌、消臭作用の3つがあります。
制汗成分
塩化アルミニウム、ミョウバン、パラフェノールスルホン酸亜鉛
殺菌成分
イソプロピルメチルフェノール、ミョウバン、ベンザルコニウム塩化物
消臭成分
茶カテキン、柿タンニン、銀
デオドラントを選ぶ時には制汗、殺菌、消臭作用と3つの作用が含まれているデオドラントを使いましょう。
おそらく、重度のわきが体質だと言っている方は汗っかきの人が多いのではないでしょうか。だから、制汗成分は必要ですし、肌にいる菌も比較的強い菌がいることが考えられるので殺菌成分があったほうがいいですね。
もちろん、ニオイがしないように消臭成分が含まれているとさらにいいですね。
成分が同じでも効かないデオドラントもある
ただ、デオドラントを選ぶ時には有効成分が同じものもありますが、効き目が違うものもあります。
それは肌に合わずにかゆくなる、肌の乾燥だったり、汗で流されてしまったりといったことも関係してくるからです。
制汗、殺菌、消臭効果だけではなく、「しっかりと塗ることができるクリームタイプ」、「肌に刺激になりにくい」、「保湿効果がある」といった点にも注意してデオドラントを選びましょう。
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もし、自分にあったデオドラントを使いたいと思っているなら、わきが用デオドラントを使ってみてはどうでしょうか?